HOMEゴールはベストスマイルで 2006北海道マラソン
外遊びしよう! / 写真歳時記 / 別館「こうめの部屋」
 

HOME > 別館「こうめの部屋」 > 北海道マラソン > ゴールはベストスマイルで 2006北海道マラソン
  • 15キロまで

S-5K 0:23:59 (split 4'48)
ウォーミングアップもなしに スタートした上、周囲のペースに乗せられてしまって予定よりも速いペースで2キロくらい走ってしまったせいか心拍数は上がるし、汗は吹き出るし。最初から何やら前途多難の雰囲気。これじゃいけないと大きく深呼吸して肩の力を抜いて、沿道の声援に応えてみた。ちょっと落ち着いてきた。やっぱりにっこり笑顔は、走るペース作りにも役立つなあと思いながら5キロのラップを見る。だいたい予定通り。

5-10K 0:24:03 (split 4'49)
暑さは相変わらず感じているけれど、下り坂のせいかだんだん呼吸は落ち着いてきた。でもここでペースアップをしてはいけないと、なるべく押さえて走るようにする。
給水もスポンジもすべて取って、頭から水を被る。冷たくて気持ちがいい。
今年も平岸小学校のスクールバンドの演奏が元気良くわたしたちを迎えてくれている。ありがとう〜と手を振って通り過ぎた。

10-15K 0:24:14 (split 4'51)
暑いのにも慣れてきたような感じで、周りのランナーもほぼメンバー変わらず、抜いたり抜かれたり。2.5キロ毎の給水又はスポンジで体に冷たい水をかけていたので、案外涼しく感じてくる。エイドのボランティアには、ありがとうと言葉をかけるようにして通り過ぎた。

 

  • 15−30キロまで

15-20K 0:25:03 (split 5'01)
いつもは1キロ毎にラップを取っていたのだけれど、今回は確認するだけ。少しペースが落ちてきた。でも我慢、我慢。だんだん給水所やスポンジテーブルで紙コップやスポンジを取る数が多くなってきた。1人でこんなに使っちゃ後の人の分が足りなくなるなあと思いながらも、ボランティアの方に「冷たいですよ〜」と言われるとつい手が伸びてしまっていた。
途中、友だちのパン屋「島田屋」の前では、店主を見つけて「久しぶり〜。元気だった〜?」と走りながら挨拶。

20-25K 0:25:03 (split 5'01)
20キロ でカーボショッツ1本。給水を取ってカーブを曲がってすぐのところに両親を発見。母がみかんを持ってくれている。ありがたく頂いて、走っていると後ろからichanがやってきた。このペースで行くと、3時間22分とか言っている。あれ??計算合わない。ichanは後半追い上げていく作戦だったらしいけれど、私はどう頑張っても現状維持で精一杯。たぶん後半はタイムも落ちていくはず。まああまり気にせずにいようと先に行っていただいた。
このあたりから見るのは正面のみ。折り返してくるトップ選手を見る余裕もなし。広報車が、「堀江知佳選手が歩き出しました。」と言っている。チバちゃんもどうやら遅れているようだ。去年は、先頭集団に声援を送りながら走っていたのになと思い出した。ふと前を見ると、アスリートの風のHITOMIさんがいる。結構きつそうだ。先に行かせてもらった。私もきつい。

25-30K 0:25:51 (split 5'10)
25キロ でアミノバイタルプロ1袋。体に水をかけるととても楽になる。直線道路を前を見て走っていたら、後ろから声をかけられた。「こうめさんですね。去年の完走記読みましたよ。熊本からですが、2日前にHP読んだんです。頑張りましょう」こんなところで読者の方にお会いするなんて、びっくり!「ありがとうございます」と応えたものの、付いていく余裕はなし。なんとかキロ5分で粘るのもつらい。しまいにハムストリングスがひくひく。やばい。

 

稲積橋の登りはなんという事はないと思ったものの、折り返してからは妙に足がきつい。まゆちゃんの持つ黄色いニコ3マーク目指して頑張った。「まゆちゃ〜ん、塩〜!!!」でかい声で叫んだ。まゆちゃんがささっと用意してくれた「梅塩」をガバッ とつまんで口に入れた。しょっぱ、すっぱ〜い!!目が覚めた。これでなんとか頑張れる。ここまで給水所では水しか口にしていなかったのが、まずかったかな。

  • 30キロ−ゴールまで

30-35K 0:26:16 (split 5'15)
30キロでも予定通りカーボショッツ1本。30キロをすぎて再び新琴似一番通りに入るとすぐに、反対車線には終末車がいてランナーの姿がない。あれっ?いつの間に。反対車線を見ている余裕もなかったことに気がついた。ここからの直線道路は、8月初めに試走会で暑い中がんばって走った場所だ。沿道からは、ゼッケンから名前を探して呼んでくれる人や、ゼッケンを大きな声で叫んでくれる人に助けられた。暑い中ず〜っと立って見ず知らずの人を応援してくれている。そして、給水ボランティアのみなさんにも助けられた。大勢のランナーが通る中、「はい、冷たいよ〜。どうぞ〜」と紙コップやスポンジを差し出してくれる。本当にありがたかった。でも・・・・ここで私はものすごくたくさんの紙コップやスポンジを使ってしまった。もう少し後ろの人の事を考えれば・・・と思ったのはゴールして給水所の修羅場の状態を聞いてから。
私より後ろの人たちは、紙コップがなかったり、水もなかったり、想像するだけでつらくなるような状態だったのだ。
向かい風が水をかけた体を冷やしてくれて心地よい。だんだん暑さも気にならなくなってきた。

35-40K 0:27:02 (split 5'24)
あともう少しだ。気持ちではビルドアップしているのだけれど、時計を見るとだんだん遅れてきている。でも、周りのランナーを追い抜いていっている。給水とスポンジの所要時間がだんだん長くなってきてロスタイムも多くなっている。自分の気持ちとは裏腹に足は疲れていてタイムは落ちている。回りもみんな疲れているんだ。 アミノバイタルプロ一袋飲み込む。

 

思いがけない人から声がかかって後ろを振り向いた。声援があるとその後はちょっとスピードをアップする事ができる。こうなったらあとは気持ちの問題だけ。足をゆるめて楽をしようと思ったらすぐにでもできるけれど、それをやっていたら目標はクリアできないかもしれない。残りタイムを計算する余裕はまだないし。

40K−Goal  0:11:52 (split 5'24)
大通り公園を横に見て40キロを超えた。さあ、あと2キロ。最後のカーボショッツ1本。そして思わず計算した。このままのペースで走れば間に合う。よ〜し、頑張ろう。まだ気持ちも足も緩められない。駅前通を正面の中島公園入り口だけを見つめて走った。中島公園のゲートをくぐるとあと少しだ。長いようで短い、短いようで長い600メートルのビクトリーロードを最後の力を振り絞った。ゴール前の時計を見て、ようやく安心した。

やった〜やった〜。ばんざ〜い。大きく手を挙げてゴール!


(北海道新聞8月28日版より)

  • 2006北海道マラソンを終えて


ゴールして荷物を受け取りGTmailの速報を自分の携帯電話で確認した。3時間33分23秒。上出来だ。
こんなに暑い中、気持ちを途切れさせる事なく、ゴールできたのは大きな自信になったと思う。
完走率52%という過酷なレースになった2006年北海道マラソン。完走できなかった仲間も大勢いたけれど、みんながもう次の大会に向けて決意を新たにしている。
チバちゃんは、11位に終わったけれど、最後のレースを精一杯走って沿道のみんなに感動を与えてくれた。
チバちゃん、どうもありがとう。
私なりの「ベストスマイル」でゴールして、翌朝レース結果を掲載した新聞を開いたら・・・・。
なんと、大変なことになっていた。
月曜日は、電話やメールでてんてこ舞い。

大きく両手を上げて、にっこりゴール。
精一杯やったからこんなポーズができたのかな。

さあ、次はいよいよ11月の東京国際女子マラソン。
気合を入れて練習しようか。

 

ページTOPへ戻る

前のレポートへ

[99北海道マラソン] [3年連続の惨敗] [03北海道マラソン応援記] [2004北海道マラソン] [2005北海道マラソン] [2006北海道マラソン] [2007北海道マラソン]