2004 ING NYC Marathon
まだ薄暗い中バスのスタート場所図書館前へ向う。(上左) バス待ちのランナーの列(上右)
スタート地点に到着。バスの中から見たのランナーの様子。(下)
- スタート前のあたふた
マラソンバスは結局のろのろと渋滞の中を1時間以上もかかってスタート地点に到着。今まで過去3回よりもかなりバスの数も多く、ごった返していたような気がする。
まっちさんたちとの待ち合わせ場所に行っている暇はない。水をもらう場所でしょっとうろつき、次はパンをもらって荷物を持ってうろうろ。たあ坊さんとはここで別れ、私はオレンジの集合場所のトイレに並ぶ。毎回恒例のトイレ待ちの延々長蛇の列。到着が遅かったせいかスタート場所に並ぶ時間までの余裕が無い。トイレ待ちをしながらスタートできる格好に準備して、もらったパン(ベーグル)をほおばる。
コーヒーと紅茶の配給場所の行列(左)、トイレ待ちの行列(奥の青いところが簡易テント)(右)
ものすごい数のランナーが待機(下)
のろのろとスタート地点まで列が動き出す。この場所では、まだかなり後ろの方だ。少しずつ前に移動しながら3:30のペースリーダーを見つけたときはすでに、アメリカ国歌が流れている。
さあ、いよいよスタート。
スタートロスは1分くらい。ななめ前方には、3:30の風船を持ったペースリーダーがいる。ペースチームの参加者は背中に目標タイムを貼り付けている。私の前には3:30の時間を付けたランナーがたくさん。
長いベラザノナローズブリッジを走りながら気がついた事。「今日はいままでよりもずっと暑い。頭の後ろから刺す日差しがとても強いなあ」 たぶん、この時の感覚が最後まで私を苦しめた原因のような気がした。
風船を持ったペースリーダーは、あまり背が高くない
スキンヘッドのお兄さん。お兄さんに、「リーダー!あんたについて行くからね〜!」と一応挨拶をしておく。最初は、どうもイーブンペースよりも遅い出だしで走っているような気がした。大勢のランナーでごった返しているせいもあるのだろう。橋を渡ったところあたりから、ペースが少しあがる
。これがたぶん1マイル8分のペースなんだろう。やっぱり体調悪いなと少しペースを落とす。
《なんだか今日はおかしいな。3:30にはついていけない。なんとか3:40の前に、いるようにしよう》
《暑い!頭の後ろの太陽が気になるなあ〜。どうして帽子かぶってこなかったんだろう。》
《苦しいな。心拍数もずいぶん高いみたい。おまけに足が重い。どうしたんだろう》
苦しいしかめ面のまましばらく走る。ここでふっと気がついた。つらい顔をして走っていたら余計に具合が悪くなる。そうだ、笑顔を忘れてた。気持ちを入替えて、沿道の声援に笑顔で答える。すると不思議に少し楽になった。
ブルックリン。ここでの応援はとっても陽気。みんな大きな声で声援を送ってくれる。
“Looking Good!”
“Good Smile!”
《ありがとう!やっぱり笑顔で走らなくちゃね。》
- Keep Running
まだ半分もいかないうちに、どうやらエネルギー切れを起こしてきた。あとは我慢比べ。
98年のNYCマラソンの時も、18マイル手前で突然ふらふらになってしまった経験がある。こんなときは少しずつ栄養分を補給しながら走っていくしかない。まだまだ、マラソンはこれからだ。