マラソンではないけれど最後にニューヨークを訪れたのが、2001年1月。あの911の年の初めのことだった。その時に、今まで上ったことのなかったワールドトレードセンターの展望台に上り、あの高いビルの上からのマンハッタンの景色に感動したのを覚えている。そして911があって・・・。(※写真は、2001/1ブルックリンブリッジから見たマンハッタン)
その年の11月に予定されていたNYCマラソンは予定通りNYを元気づけるために開催されたのだった。
99年に思いがけず自己ベストを出したNYCマラソンに今年は友人がツアーで参加するという。それならと、だめもとで個人エントリーの締め切り間じかの4月末に申し込みをしておいた。その時には、抽選に当たるなんて思ってもいなかった。ところが5月11日に、ニューヨークロードランナーズクラブから届いたメールのタイトルが、「ING
New York City Marathon Acceptance」。
一瞬、えっと思って開いてみると、そこには、
Congratulations! You have been accepted in the international lottery for
the ING New York City Marathon 2004 on Sunday, November 7, the 35th
anniversary running of the race.
と書いてあった。当たっちゃったよ。どうしよう。
早速、行けるのかどうなのか考えてみた。飛行機代は、ホテルは、日程は?
幸い2004年末で期限切れになるマイレージがアメリカ往復できるだけ貯まってる。でも予約がとれるかどうか?早速確認してみたら、大丈夫みたい。でもホテルは?年々高くなっているNYのホテルだし、割高な一人の宿泊だし・・・・。結局いろいろ探して、トイレとバスは共同の日本人経営のアパートを押さえることができた。場所はアッパーウエスト。ゴールに近いので便利も良い。一泊$90のところ、ここを紹介しているHPを見たと強引に紹介割引にしてもらい$81ドルに。これならなんとかなりそうだ。
NYCマラソンを走るには最低の滞在日数の、3泊5日の予定でNYCマラソンに参加が可能になった。
しかし、その前に控えているランナーこうめの復活レース「北海道マラソン」で完走しなければしゃれにならない。幸いにも、めずらしく真面目な練習をしたおかげで2004北海道マラソンは、自己ベストで完走する事ができた。
さあ、あとは今年最後のレースに、4回目のニューヨークシティマラソンを気持ちよく走るだけとなった。
北海道マラソンで出した記録に欲が出て、涼しいNYCマラソンではもっとよい記録を狙いたくなってしまった。後半の落ち込みを押さえればなんとか手が届くところまできている、3:30という記録が2004年のNYCマラソンの私の目標となった。
ただし、35,000人ものエントリーがある大会のため、スタートロスが大きいとどうすることもできない。レースナンバーは、19207。この番号だけではあまり前のほうに並べる状態とはいえない。やっぱり難しいかな〜と思っていたら、今年から、ペースメーカーがつくという。3:30のペースメーカーにとりあえずついていこうという作戦を立てた。
11月5日金曜日。朝早い便で成田空港まで行き、NW18でニューヨークへ旅立った。JFKでは、新しくできたエアトレインに乗り、LIRR(ロングアイランドレイルロード)に乗り換えて、ペンステーションに到着、そこから地下鉄に乗り換えて、今回の宿にチェックイン。少しの休憩の後、夕方ジョギング姿になって、マラソンのナンバー引換所になっている「Jacob Javis
Convention Center」のエキスポ会場までひとっ走りした。
マンハッタンは、すでに多くのランナーが滞在していてあちこちで走っている姿を見ることができる。エキスポ会場は、マラソンムード一色。まるでランナーのためのお祭りのようだ。ここでランナーは身分証明書を提示してナンバーを引き換える。その他Tシャツやおみやげ一式が入った袋をもらったりとなかなか忙しい。マラソングッズの店もたくさん出ていてランナーでごった返している。
多くのボランティアがこのエキスポ会場でも楽しそうに働いている。ランナーだけでなく、ボランティアという形でこのイベントを楽しもうという人がたくさんいるのがよくわかる。
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