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 日本のマラソン大会で、特にフルマラソンは、交通規制の兼ね合いもあるのか、制限時間が厳しい場合が多い。 そのためなのか、フルマラソン登竜門として、ホノルルマラソンを走りに行く日本人が非常に多くなったよう です。私も30歳の時、初めてのフルマラソンに「ホノルル」を選びました。
 その後、ブランクを経て別コーナーにあるように「NYCマラソン」に参加してすっかり虜になってしまいました。3回目のNYCマラソンの記録で、ボストンマラソンの参加資格をゲットすることができた のですが、ボストンの開催が4月。そのため冬の間の練習と走り込みを兼ねて、その前の3月第1週に行われるLAマラソンにも参加することにし ました。
 すべてアメリカで開催された大会ですが、それぞれに雰囲気が違ってなかなか面白かったです。それぞれの大会の雰囲気をまとめてみました。完走記とはちょっと違った内容になると思いますが、ご勘弁を。

ホノルルマラソン
1986.12.7

LAマラソン
2000.3.5

ボストンマラソン
2000.4.17

 

  ミーハーな話で申し訳ないが、当時(1900年)ホノルルマラソンに芸能人が走るテレビ番組が毎年のように放映されていた。それを見て私にもできるかもと思ったのが始まり。当時はまだ参加者が日本人の方が多いというところまではいっていなかったけれど、12月の第2週のホノルル便は、マラソンツアーの日本人でいっぱいだった。
 それまでに、走った最長距離は10キロ程度。まったく無謀な日本人の典型だった。制限時間がない。いつまででもゴールは開いているという安心感が、たいした練習もせずに初フルを迎えるというお気楽モードに拍車がかかってしまったのだ。
 ホノルルのスタートは、朝が早い。まだ暗いうちから集合場所に行かなくてはいけない。ほとんど一睡もせずに、ツアーで用意してくれたおにぎりやバナナを食べて、スタート地点に向かった。かなりの長時間待ってようやくスタート。それまで日本で経験したマラソン大会とは全く違った雰囲気がとても楽しかったのを記憶している。
ウエストポーチにバナナとカメラを入れて、ほとんど観光モード。その年の秋に膝を痛めていたこともあって、走りこみは全く不十分。現地で開催された日本人向けの事前クリニックで、初めてフルを走る人であまり練習をしていない人は、最初から30分走って5分歩きなさいと指導を受け、その通りに足を進めた。
けれど、やっぱり体は正直。30キロ過ぎると足がいうことをきかず、歩いたり走ったりして、6時間弱の時間をかけてようやくゴールした。ホノルルマラソンゴール
 練習せずに参加できるのはありがたいけど、初フルを完走した割には感動はなし。やっぱり、ゴールでウルウルするのは、その前のつらい練習があってこそだなと、お気楽モードで初めてフルを走った私は痛感したのだった。
 その後も、初フルをホノルルでと大勢の日本人がつめかけ、とっても人気のある大会になった。でも、制限時間がないからといって、ろくに練習もせずにホノルルマラソンに走りに行くのをお考えの方はちょっと待ってよく考えてみてほしい。やっぱり初フルは、数ヶ月前からちゃんと練習して、42キロ走れる自信がついてから参加したほうが、ゴール後の感動は大きいと思いますよ。
記録 5:53:21

 2000年3月、ボストンマラソン出場1ヶ月半前の調整のため、アメリカロスアンジェルスで開催された、LAマラソンに出場した。以前から楽しい大会と聞いていたので、気持ちよくファンランできればいいなと思っての参加だった。LAマラソン完走証とメダル
 なにやら途中のエイドでビールがあるらしいとか、 ロックンロールのバンドの応援があるとか、いろんな楽しい話題が満載で、シリアスにフルを走ると言う気分には、なかなかなれなかった。
 NYCマラソンやボストンマラソンなどの例外を除いてアメリカの大会は、エントリーの締め切りが遅い。日本だと数ヶ月前に申し込んでおかないと参加できない。LAマラソンは、前日や当日でもエントリー可能。ただし、早く申し込んだほうは安いという合理的なものだ。当日その気になれば走れるレースに出られる環境がとてもうらやましい。
 さて、当日の天候は雨。カリフォルニアの青い空を期待して行ったのだけれど、お天気ばかりはどうしようもない。これが地元の大会なら、や〜めたってことにもなりそうだけど、はるばる海外。雨の中をおかげさまで楽しく走ることができた。コースは、LA観光が走って出来るくらいの楽しいコース。走っている人たちがみんな楽しそうに見えてくるから不思議なもんだ。コースの後半でようやく雨が上がり、カリフォルニアの青い空を見ることができた。残念ながら雨が降っていたのでエイドのビールはあきらめた。
 ファンランをご希望なら、お勧めの大会です。
記録 4:01:00

 皆さんご存知の伝統のマラソン大会。2000年に参加したときが、104回目。参加するには、年齢で区切られた参加資格タイムを持っていなければいけない。幸運にもその1999年のNYCマラソンで参加資格を得ることができた。ボストンマラソン新聞とパンフレット
 11月にNYCマラソンを走って、翌年4月17日の大会までどうやって練習するかは、かなり大きな問題だった。雪国では雪上ランをするか、室内練習場で走るかどちらかしかない。冬場の練習はあまりしたことがなかったし、はたしてボストンまで行って満足のいくタイムで走れるのか心配だった。
 なんとか雪上ランを続けて、前述のLAマラソンで長い距離を練習代わりに走って、ボストンへ向かった。
ボストン市内はすでにマラソン色一色になっていて、あちこちから集まったランナーでごった返していた。ランナーがごった返す感じは、NYCでもLAでも同じだけれど、何か雰囲気が違う。どうもそれぞれに「ボストンを走る」という緊張感をたたえて集まってきている感じだ。コース図
 当日は、ワンウェイコースのため、スタート地点のホプキントンまではバスに乗っていく。これもNYCマラソンと同様だが、バスの中の雰囲気が大違い。みんな話している話題が、いつの大会で参加資格を得ることができたかとか、どんな風に練習してきたかなど、ランニングの話題ばかり。なんだかそれだけで緊張してくる。
 スタートスタートの集合もかなり厳格なもので、きっちりナンバーを確認されて、ナンバー順に比較的小さく区切った場所に誘導されていく。ここいら辺も、NYCマラソンとは大違い。やっぱりエリートレースなんだ。
 スタートしてからは、回りがほとんど同じ持ちタイムのせいか、抜きつ抜かれつがあまりなくて、整然と進んでいく。途中で横にいたアメリカ人の女の人から、何の大会で資格を得たのか?と聞かれた。どうやら、その人は
自分の資格をゲットした大会で横に走っていた人が私だと勘違いしたらしい。
 コースは、最初はどんどん下る。これがあとで足にくるのだ。途中の応援もすばらしく、さすがに伝統の大会を毎年応援している人たちだなという感じがした。中間点
 有名な心臓破りの坂も、どれかそうだかわからないまま、回りのペースにひたすらつられてゴールを目指す。
最後はボストンのメイン通りをまるでエリートランナーになったような気分で駆け抜けた。ゴール後、ホテルまでの道のりを歩いていると、通りすがりの人が「完走おめでとう」と声をかけてくれる。ゴール
 やっぱり、ここは伝統のボストンなんだ。来て良かったなというのが実感だった。フィニッシュライン
記録  3:57:10  Net Time 3:51:45

 

 

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