HOME2008東京国際女子マラソン−Final!
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  • 第2章 -  晴れやかな気持ちで

 2006年の大会では思いがけずに自己ベストで完走できた私。翌年の2007年はすばらしい晴天の中気持ち良く走ることが出来たけれど、後半は足が止まってしまい自分の中では残念ながら どこかですっきりしない思いがくすぶっていた。

 
2006年 3:23:45            2007年 3:28:02

 最後になってしまう今年の大会では、自分の持てる力を出し切って走りたい。それだけが目標だった。
 タイムの目標は全くないわけではなかったけれど、それよりもゴールした後自分で納得できる走りをしたいという気持ちの方が大きかった。
 
 最後になる今年は、参加者希望者が更に多くなって、足きりラインが厳しくなりそう。
 いや、今年は市民の部も3時間15分が参加資格になるらしい。
などなど、色んな噂が飛びかっていた。スタートラインに立つことも大きなハードルになりそうな気配だった。
そんな中、7月初め送られてきた要項を見ると、募集人数が1000人に拡大。これなら大丈夫。スタートはできるはず。ようやく気持ちがすっきりした。
 
 それとは裏腹に、2008年の春〜夏にかけては、体が思うように動かないことも多く、洞爺湖、北海道とフルマラソンでは完走できない事が続いた。本番は11月だからと自分に言い聞かせていたけれど、やっぱり不安は大きかった。
 日々の練習でも、Jogに終ってしまうことも多くて、一体自分は42キロをキロ5分を切るペースで走り続けることが出来るんだろうか。自信喪失・・・。
 でも、自己ベストを出した2006年の自分を追いかけてもダメだという事に、ある日気がついた。過去の自分を振り返るより、今の自分で出来ることを考えよう。そうすればきっとうまく行くと信じて。
 何とかいけるかなという感触がつかめたのは、別海でフルを走った後の1ヶ月前くらい。ようやく間に合った。そんな気持ちだった。

 出来なかった練習を数えてもしょうがない。出来たこと、良いイメージだけ持って、東京へ向かった。
前日に受付をしてから、競技場の中を何周かJogしてみた。足も心も軽かった。
  
天気は晴天とは行かないけれど、気持ちはとても晴れやかだった。
ここまで来たら、不安に思うことは何もない。あとは、最後のこのコースを思い切り走るだけなんだから。

 宿泊先に帰り、明日のレースの準備をして、ゆっくり眠ろうと思っていたけれど・・・。なぜか寝付けない。うとうとしてもすぐ目が覚めてしまう。いつもはこんな事はないのになあ。緊張していた?いや、そうじゃないと思う。わくわくしていた?そんな感じでもなく。
 最後の東京を、頑張ったこの3年間の集大成としてどうやって走るのかどうかを考えていたら眠れなくなっちゃった。



 

レースの日、朝から空は暗い雲が垂れ込めていて雨も落ちている。今年は応援の人には大変な一日になってしまうのかなと心配だった。
競技場に到着すると、続々とランナーが集まってくる。どの顔にも最後の東京を楽しもうという気持ちでいっぱい。どの顔も輝いていて美しい。みんなこの日のために頑張ってきたんだから。
 


空模様とは裏腹に、気持ちは晴れやかにスタート時間を待った。

最後の東京は、やっぱり Let's Run With a Smile で走ろう。それが一番私らしいから。

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