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外遊びレポート2006 >
羊蹄山避難小屋
羊蹄山(後方羊蹄山・マッカリヌプリ)は、標高1893メートルの独立峰で登山口は、真狩、京極、喜茂別、比羅夫の4ルートだ。私たちは、一般的な真狩ルートから登り始めた。
羊蹄山には水場がない。飲用の水、食事の時の水2日分すべて自分たちで担いで登る必要があるのだ。荷物は小屋泊なので、テントはないものの、食料と水がかなりの重さを占めていてずっしりとくる。kenjiと私で予備を含めて8リットル以上の水分を背負った。
暑い、重い・・・きつい・・・。
羊蹄山、日帰り装備ならともかく、小屋泊の荷物を背負って延々と続く登山道は結構ヘビーだ。これから何時間か続くきつい上りを考えてちょっと、ぐへ〜となっていることろに・・・。
白ソックスの黒にゃんこ登場!ミャ〜ゥ・・・
すっかり赤ビートルさんになついている。私たちと赤ビートル夫妻が荷物を背負ってどこかへ行くとおきる事件・・・。
去年のこの頃もこんな事があった。今はすっかり赤ビートル家の一員として重要な位置を占めている「みーにゃ」に続いてこいつも仲間入りか。登山道を一緒に歩いたり、抱っこしてもらったり、嫌がることもなく山登りをする子猫ちゃん。
ようやく展望が開けてきた。でもまだまだ山頂は遠い。
夏から秋への変わり目の季節。上がるにつれて秋の気配が強くなってくる。
ようやく6合目
シマリスは冬篭りの支度で大忙し。
小屋の手前までようやく到着。動きを止めると寒い。
長くてつらい上りからもようやく解放されてたどり着いた羊蹄山避難小屋。
中はストーブが焚かれて暖かい。下界はまだ夏だけど、ここは冬も近い事を感じさせる。
ささやかに乾杯。続いてささやかなお食事。質素だけどうまい。
この日の避難小屋は結構な賑わいで、次々とお客さんが入ってくる。
どの人も、ニャンコに気がつくと顔が和む。羊蹄山に登ったニャンコは他にはいないに違いない。
すっかりリラックスのニャンコ。管理人さんは、猫アレルギーと言いながら、小屋に猫を泊めることを許してくれた。
そして、宿泊のお客さんもみんながニャンコを可愛がってくれた。
白いソックスを履いたような一匹の子猫の存在が、小屋の空気を更に暖かくしてくれた。
翌朝・・・残念ながら外の景色は真っ白で何も見えない。
頂上は見えないけれど、とにかく上まで行ってみよう。もちろんニャンコも一緒。
風がさ〜っと吹くとガスが消えて避難小屋が見えた。昨日は暖かい一夜をありがとう。
どんどん上る。避難小屋が小さくなってきた。
外輪まで上ってそこからピーク地点に行くのは断念。比羅夫コースから下山開始。ガスの中・・・。
下りは長い。kenjiは一人でどんどん先に行ってしまう。赤ビートル夫妻は、赤い袋に入れたニャンコの様子を見ながら最新の注意を払いながら降りてきた。
私は・・・もちろんブツブツ独り言を言いながら下った。
はぁ〜羊蹄山はきついわ〜。下っても下ってもまだ下りだ〜。
まだか〜。飽きたよ〜。
だんだん暑くなってきたよ〜。
20年以上前に日帰りで真狩コース往復した時よりもきつかった。
荷物のせいか、年のせいか??
帰路の車の中から見た羊蹄山はすっくと立ってた。あのてっぺんまで行ったんだなあ。
ポテチ(赤ビートルさんに保護されたニャンコ)は、あのてっぺんで一夜を過ごして降りてきた貴重な猫になった。
ポテチも私たちも、暖かいコークスストーブが焚かれた「ホテル羊蹄山」の一夜の事は忘れないと思う。
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