旅するカヌー~歴舟川河口まで

夏の初めにこっそり計画された歴舟川の川旅。数ヶ月先の事で、その日が川旅に適した天気になるかどうかも不明。でも、なんとなくうまくいくような気がしていた。P1060458
だって、メンバーが最強だったから。もっと若い頃ユーコン川を1週間以上に亘って川旅をした経験があるIさん。夫婦で週末になると自分の山に出向いていって、電気もない山の中で過ごしているK夫婦。
その5名で企てた河口までの旅。
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その1週間前には、同じ歴舟川の上流と支流のヌビナイのホワイトウォーターを漕いでいたけれど、今回は全く違う「旅」。
いつもは、ホワイトウォーターで遊んでいるIさんも、旅が好きなんだなあとわかってなんだかうれしかった。
いよいよやってきたその日は、まさしく川旅日和。空はあくまでも青くて丸く、川の水はどこまでも透き通り、風は心地よく船の上を通り過ぎ。
なんてったって最高だったのだ。
説明は、ほんとは何にもいらないくらいです。
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ただただ、空を眺め、川の水を堪能し、大量の流木を集めて盛大な焚き火をし、美味しいものを食べ、星空を眺める。

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タンチョウの鳴き声で目が覚め、東の空の薄明かりを向いて朝日の出るのを待ち、かすかに残ったオキから再び火を熾す。
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ゆっくりした朝を過ごしたあとは、河口へ向かって再び漕ぎ出す。
終わってしまうのを名残惜しむようにゆっくりゆっくり漕いで行った先には、青い海が見える。
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何度も来た事がある、歴舟川の河口だけれど、やっぱりこうやって旅をしながら到着するのは、少し気分が違ってくる。
海へ。また来よう。今度も、川旅で。

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1件のコメント

  1. […] 去年の9月、これ以上はないくらいの好条件だった川旅メンバーで今年もチャレンジ。去年のあの天気を超えることはそうそうないかもしれないけれど、増水で中止なんてことにならなければそれでよし!天気予報は、イマイチ。雨も覚悟の出発でした。しかし、漕ぎ出してみれば、光はなくともきれいな水だし、広い河原と大きな空は変わらず。歴舟上流の渓谷美もそれはそれはすばらしいけれど、歴舟川の醍醐味は下流の広い景色にあるんじゃないかと思っている。普段は、一緒になることのない3組。ファルトとカヤックとカナディアン。それぞれ住んでいる場所も違う。それぞれの繋がりは少しずつあるけれど、全員の共通点は去年のあの旅するカヌーの同志だという事。荷物を満載に積んで慎重に下流へと進み、広い河原を眺めながら、キャンプ地を選ぶ。それが結構楽しい作業だ。夜中に雨が降る予報だったので、増水して流されたら洒落にならない。少し高いところにキャンプ地設営。雨に備えてタープも張った。 […]