晩秋の額平川。紅葉にはちょっと遅いかなと思いながらも、毎年この季節に下っているので、やはり外せません。
午後から所用があったので、早朝スタート。POSさんとは7時に待ち合わせです。
8時頃朝日を浴びながら漕ぎ出します。
少し黄色が勝った山々の紅葉にはなんとか間に合いました。時折赤が混じる風景に、黄色い葉っぱが風でハラハラと落ちてきます。
ざらざらの浅瀬を慎重にルートを選びながら下ります。が、時々間違えます(笑)。
初めての額平川のPOSさんも楽しそうです。
赤2艇に白1艇。3名+コロちゃん。
カツラの枯葉の甘い香りも心地よく、やっぱりここはカナディアンカヌーが似合う川だなあと思いながら下ってきました。
工事中の平取ダムの工事はいよいよ佳境に入ってきて、景色を横断するコンクリートの橋や、鮮やかな色のクレーン車が、自然に似つかわしくない風景として目に入ってきます。
工事現場を通るたびやるせない気持ちになるのです。
そんな中、私の船の脇で大きな魚が飛びはね、驚いたように船底をすり抜けていきました。鮭です。
海からかなり遠くこの山奥まで、ダムを乗り越え、堰を上り、必死に上ってきた姿は痛々しいけれど、たくましさを感じます。
産卵するメス鮭の脇にオスが待機するのを見ました。ここで役目は終わりです。
お帰り。頑張ったね。と声をかけたくなりました。
まともにカメラを向けられなくて、心の中の記憶に残してきました。